学童時流コラム

1.そもそも“学童保育“とは?

学童保育の役割と目的

学童保育は、児童に対して家庭に代わる「生活の場」を与えて、児童の安全・成長を保障することが目的・役割であると、厚生労働省によって定義されています。

「生活の場」を満たす条件

学童保育は下記の5つの項目から構成されています。
  1. 家庭学習に代わる宿題のサポートが行えている
  2. 大人や年齢の近い人とコミュニケーションがとれる
  3. こどもにストレスがかからない静養ができる
  4. 地域外を含む遊びの場の提供されている
  5. 習い事(塾・スクールなど)に通うことができる
 

現代の学童保育の課題

現状、上記のように本来の学童保育の役割を果たしている公共の学童はほぼありません。大半が宿題サポートすら十分に行われていない、

文字通りただの「預かり施設」となってしまっている学童保育がほとんどです。

今後、2020年に「教育改革」に向けた、本来の学童保育の役割を果たすことのできる施設が必要とされています。

2.“学童保育”の現状

①増加を続ける“学童利用者“と減少しない”待機児童”

現在、少子化が加速度的に進行しているにも関わらず、実は「学童の利用者数」は年々増加の傾向にあります。昨年対比で、約8万人学童保育登録者が増加しています。対して、「待機児童者数」は昨年対比で30人減少と、ほとんど変化していません。

その要因の1つが「共働き世帯数割合」の増加です。現在の増減の推移が続けば、学童の利用者ニーズに対し受け入れることのできる施設が足りなくなる事は明白です。

②“保育所等数の増加と学童保育の市場規模

2017年、保育所施設は計32,793施設と2014年から約8000施設以上増加している。また、保育所等施設利用児童数、利用率も同様に2015年から大幅に増加傾向にあります。

保育所利用者数が増加しているということは、必然的に学童利用者数も増加することが見込めます。現に、学童保育育の市場規模は2008年の2020億円から2015年で3030億円と7年間で約1000億円増加しています。2017年まで学童保育施設が増加している点からも市場規模はさらに増加すると予測されます。

3.“2020年教育改革”に伴う“学童保育”ニーズの変化

2020年教育改革とは?

変化の激しい時代で、知識や技能を習得するだけでなく、それをもとに「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会に出て役立てる」為の、資質・能力を育成することが必要とされます。

いくつか例をご紹介します。
  1. 英語教育改革:既存の「読む・書く」の2技能の試験内容から「読む・書く・話す・聞く」の4技能の試験内容へ
  2. 大学入試改革:完全マークシート式のセンター試験から数学及び国語の問題に記述式の問題を導入
  3. プログラミング教育の必修化:小学校の教育カリキュラムに小学校のプログラミング教育の導入が行われる予定です。

②保護者のニーズが「預かり」のみでなく「教育重視」へ


一般社団法人キッズコーチ協会が調査した、「学童保育利用に関する実態調査」によると、現在の学童保育に対して、

「学校の勉強の補習ができていない」と評価する保護者の割合が61.8%存在しています。

また学童施設に対して、「安全面」次いで「非認知スキルの習得」や「学習面の強化」を期待しているとの結果が出ています。

既に都市部では、民間の学童で認知スキルだけでなく、非認知スキルを重視したプログラムの充実を図った学童施設が開設されています。

2020年の教育改革に向け、保護者の教育に対する意識が高まっています。

それに伴い、保護者の学童に対するニーズが、「預かり」から「教育」へと本来の学童保育のあるべき姿に変化しつつあります。

今後、安全管理はもちらんですが「教育」を重視する保護者が今後さらに増えていきます。

これからは、「預かり」「教育」どちらのニーズを満たすことの出来る学童保育の必要とされていくと言えます。

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