絵本×保育園の可能性~株式会社アイ・エス・シー山本代表インタビュー~


待機児童問題を受け、政府一丸となって 待機児童解消に向けた取り組みが行われています。
企業主導型保育事業もその一環ですが、保育の質をどのように担保するかという課題も顕著に現れてきました。
今回は、独自の絵本プログラムを展開し、東京・名古屋で「ウィズブック保育園」を運営している株式会社アイ・エス・シーの代表 山本直美様に独自のプログラムや「ウィズブック保育園」についてインタビューをさせていただきました。

~独自プログラム“WithBook”が大切にしていること~

絵本の重要性を認識したのは、幼稚園教諭時代に子どもたちの成長の違いを探求したことがきっかけでした。「作って作って~!どうやればいいの?」という子と、「こういうのを作りたいからあれとこれちょうだい!」と自発的に迫ってくる子の違いをよく観察していると、後者の子どもたちは絵本に触れている時間が長いことがわかりました。そこから、絵本を主軸とした教育をしていくことを決め、“WithBookプログラム”が生まれました。
「ウィズブック保育園」では、朝の保育活動で毎日WithBookの読み聞かせを行い、そこからさまざまな遊びへ想像してつなげています。動機づけ・意識づけを大切にし、絵本から子どもたちの想像を膨らませ、興味を持ったこと、また興味を持ってやってみたことの楽しさを実感してもらうことで、「自ら伸びること」を育んでいます。
発達に合わせて作ったオリジナルの絵本は、子どもたちの口からよく発せられる言葉を拾い集めたものです。一般の絵本だと、絵の刺激に子どもの想像力が引きずられてしまうことがありますが、“WithBookプログラム”の絵本は絵の刺激が強くならないように作成しており、子どもの自由な想像力を邪魔しないよう工夫しています。

~絵本の保育園の運営意義~

絵本の読み聞かせによる子どもへの有効性は様々な研究者の方によって沢山証明されてきました。ただ、実際に働いているお母様にとって絵本を読み聞かせる時間はなかなか取れないものです。そのため、お母様の代わりとなって、素敵な空間、良いタイミングで適切な絵本を読み聞かせることは運営の意義の1つです。
また、保育園に絵本コーナーを設けることで、お母様も一緒に絵本を読んでいただき心にゆとりを与えることにも繋がっています。さらに、0歳から(せめて3歳までには)絵本に囲まれた環境にいることで、集中力の養成や後々の読書好きにも繋がります。
読書習慣は子どもの教育達成にも相関があるということは既に証明されていますので、0歳の時点から絵本に囲まれた環境に身を置いてもらうことが子どもの成長の一助になるのではないかと考えています。

~絵本で囲まれた環境づくり~

環境づくりには、絵本の整備や本棚の配置などの空間設計の他に、職員の方への教育・研修が必要になります。
絵本を子どもに提供する際に、その読み方・与え方がとても大切だということです。誤った絵本の与え方は、子どもの絵本嫌いを招きかねませんので、発達に合わせた絵本の与え方を知っておくと良いと思います。
そのため、園長先生を始めとした職員の方々に対して選書や読み聞かせスキルの教育・研修を行うことをお勧めしています。また、保護者の方に対しても、絵本について学ぶ講座を実施することが大切だと思います。
絵本を通じて、子どもたちは「言葉」を学んでいきます。たくさんのことを想像し、イメージしたことを言葉で表現できることで人生は楽しく豊かになります。
子どもたちの言葉と心を育むためにも、職員の方も保護者の方々も豊富な知識を持ち、絵本を通じた豊かな時間を過ごしてほしいと願います。

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